塗装見積の必ずチェックすべき5つポイント

塗装工事の見積を取得したら見積書をしっかりとチェックする必要があります。

なぜなら基本、塗装工事の見積書には工事内容が明確に記載されているからです。

塗装工事の作業一つ一つが単価になり、その量によって塗装工事の最終金額が決まります。

見積書に記載されていない作業が発生すれば追加工事になる可能性があり、結果見積金額より費用が多くかかってしまう事になります。

塗装に関する知識があまりない方は、塗装の見積書を見ても「何を基準に判断すれば良いの?」「この見積って大丈夫なのかな?」など不安になる方や迷われる方もいらっしゃると思います。

この記事では塗装見積を取得した際に必ずチェックすべき5つのポイントを解説いたします。

塗装箇所

塗装してほしい箇所は全て記載されていますか?余計な箇所は入っていませんか?
塗装工事の見積のチェックポイント1つ目が塗装箇所です。

塗装する箇所は塗装の見積書に必ず記載されています。

抜けてる箇所はないか、余計な箇所はないか、今一度確認しましょう!!


戸建て住宅を塗装する時の一般的な箇所
【外壁・屋根・破風・軒天・コーキング・基礎】


戸建て住宅の塗装で一緒に塗装する付帯物
【灯油タンク・シャッター・ガレージ・車庫・物置・手摺・タラップ・ウッドデッキなどの木部】

注意点

塗装箇所の記載漏れがあった場合

いざ塗装工事を開始した際に塗装業者が見積書に記載していなければ、その箇所は塗装しないと思って下さい。

塗装をお願いすると追加工事になり追加料金が発生してしまいます。

後々トラブルの原因になる可能性があります。ご自身でもしっかりと確認しておきましょう。


必要以上の箇所が記載されていた場合

不必要な箇所の塗装の項目があれば、当然、塗装金額が上がってしまっています。
塗装しなくて良い場合は省いてもらう必要があります。

しかし塗装業者が塗装の見積項目に記載しているという事は理由があり、塗装した方が良いケースもあります。

なぜその項目が入っているのかを塗装業者に聞いてみましょう。

塗装の塗り回数

塗装の塗り回数に問題はありませんか?
塗装工事の見積のチェックポイント2つ目が塗装の塗り回数です。

外壁塗装も屋根塗装も3回塗りが基本になります。

塗り回数は塗装の見積書内に記載されています。確認しましょう!!

塗装の塗り回数の記載方法は各会社によって違います。

塗り回数 記載例

  • 【下塗り 中塗り 上塗り】
  • 【下塗り1回 上塗り2回】

注意点

塗り回数が2回塗りの場合

2回塗りは注意しなければなりません。

塗料の仕様は3回塗りの物が多く、2回塗りにした際には下塗塗装か中塗り塗装を省く事になります。

下塗り塗装を疎かにしてしまうと密着性に欠けてしまい塗料が剥がれやすくなります。

中塗りを省いてしまうと塗膜の厚みがメーカーの規定値までならない為、塗料本来の持つ耐久性などの効果を発揮できなくなります。

※クリア塗装は基本的に下塗りがなく2回塗りとなります。

塗り回数が4回以上の場合

4回塗りの場合、下地材の劣化状況を見て下塗り回数を増やしているか、上塗り回数を増やしているか塗装業者が判断してくれている可能性があります。

塗装業者に質問してみましょう。

複数社の見積を比較している場合、1社目が4回塗り、2社目が3回塗りと言ったケースでは、

2社目が劣化状況を見ていない恐れがあります。

こちらも塗装業者に質問してみましょう。

塗装面積

塗装の面積は合ってますか?
塗装工事の見積のチェックポイント3つ目は塗装面積です。

塗装工事の見積は面積によって計算されます。

面積の単位は【平米=平方メートル=㎡】です。

塗装のしない部分(窓や玄関など)の面積を引いた面積になるのが一般的です。

当然、面積が大きければ金額が上がり面積が小さければ金額は下がります。
業者によって寸法の取り方や、計算方法の違いにより多少のズレが生じる事が多いです。
しかし大幅にズレていたりする場合、適当な業者の可能性もあるので注意しましょう。

確認方法

お家の図面から外壁面積や屋根面積を出す方法

図面には寸法が記載されており、その寸法でおおまかな面積は計算できます。
しかし図面は柱の芯からの寸法となる為、実際に測定した場合、増えるケースが多いです。

複数社の見積からわかる面積

複数社から塗装見積を取得した場合、同じくらいの面積になる為、おおまかな面積を把握する事ができます。

注意点

面積が違う場合

大幅に面積がかけ離れた数字の業者には注意しましょう。
適当に見積金額を提示し、吹っかけてきている可能性があります。お断りする事をオススメします。

一式の単位には注意

小さいものや面積で追うことのできないものに関しては一式という単位を使う事がありますが、基本的に外壁塗装や屋根塗装は面積により金額が変動する為、一式という単位は大きい部分では使用しません。

足場の面積も同時に確認しましょう

足場の面積は外壁塗装の面積より多くなるケースがほとんどです。
足場は外壁に沿って建てます。
窓の面積を引かずに基礎の高さが加わる為、面積は自然と多くなります。

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塗料の商品

塗料の商品名の記載はありますか?
塗装工事の見積のチェックポイント4つ目は塗料の商品です。

塗装工事をするにあたって塗料の商品によって耐久性や機能性が変わります。

あなたの求めている耐久年数、機能性なのかも確認する必要性があります。

下記3項目を確認しましょう。

  • 商品メーカー
  • 商品名
  • 商品のグレード

商品メーカー

塗料メーカーはさまざまあり、しっかりとした塗料メーカーは自社のホームページ内で塗料の製品情報やカタログなどを紹介しています。
塗料メーカーがホームページを持っていなく、わからない場合は注意しましょう。

代表的な塗料メーカー

  • 日本ペイント株式会社
  • 関西ペイント株式会社
  • エスケー化研株式会社
  • 大日本塗料株式会社
  • 菊水化学工業株式会社
  • 水谷ペイント株式会社
  • スズカファイン株式会社など

商品名

使用する塗料には、必ず商品名があります。

記載があれば、メーカーホームページにて商品の詳細情報を確認する事ができます。

カタログなどを見て、ご自宅に合った塗料なのかも確認しましょう。

塗料のグレード

塗料のグレードで耐久年数が変わります。

塗料の記載が何もない場合、グレードの低い塗料を使用されてしまう可能性があります。

あなたの求めているグレードなのかもしっかりと把握して置きましょう。

外壁も屋根も同じグレードで塗装する事をオススメします。
同じグレードにする事で次回の塗装のタイミングが同じになり、足場代を節約する事ができます。

保証

その塗装工事に保証はありますか?
塗装工事の見積のチェックポイント5つ目は保証です。

塗装工事完成後は工事前と比べると「綺麗になった」と満足する方がたくさんいます。
しかし、翌年や翌々年に塗装面を見た時に塗装が剥がれている箇所を見つけたら「絶対に直してほしい」と思うのが当たり前です。
万が一剥がれた時に直してくれるのかわからなければ不安になります。
最初から万が一剥がれた場合の保証書を書面で発行してもらえたら安心できますよね?


塗装工事の保証書が発行されるのか確認しましょう。

通常、見積書内に〇年保証と記載しているケースが多くありますが、記載ない場合は予め確認しておきましょう。

2種類の保証

塗料のメーカー保証

塗料メーカーが塗装工事に使用される塗料に対して出す保証。
塗料製品に瑕疵があった場合、塗料代を上限として保障されるものです。
※製品の保証があっても実際に施工するのは塗装工事業者になる為、下記の工事保証が1番大事になります。

工事保証

塗装工事に瑕疵があった場合に塗装工事業者が工事に対して出す保証。
塗装工事業者によって保証期間や内容が異なります。

塗装工事を契約する前に必ず把握しておきましょう。

まとめ

この記事では塗装見積を取得した際に必ずチェックすべき5つのポイントを解説いたしました。
5つのポイントのいづれかに記載漏れや、不明点があった場合は、必ず塗装業者に確認しておきましょう。

あまりにも見積書に記載のない事が多い業者にはお願いしない方が良いです。

塗装工事は塗装業者の選択で、完成度や満足度が変わります。

今回紹介させて頂いた、必ずチェックすべき5つのポイントを把握して置く事で失敗しない塗装工事に近づく事ができます。
安心して任せられる事のできる塗装業者にお願いしましょう。

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