屋根塗装DIYできる?無落雪タイプなら自分でも。

「屋根塗装の費用を掛けたくない!」「自分で塗装してみようかな?」などと考えた事はないでしょうか?

前提として屋根は高所作業になる為、危険が伴う事が多い作業になります。

しかし屋根塗装のDIYは完全にできないと言う訳ではなく、できる場合もあります。

今回は屋根塗装のDIYについて解説いたします。

まずは安全を考え、DIYをしようと思っている方はご自身の家の屋根の形状を見ていきましょう。

屋根塗装DIY できるタイプ・できないタイプ

DIYが可能な形状

無落雪屋根
無落雪屋根

無落雪屋根

無落雪屋根は雪が落ちない形状になっている為、人が登って作業していても落ちる危険性は少ない形状になります。

しかし、必ずしも安全なわけではない為、塗装のDIYをするのであれば注意を払わなければなりません


DIYはやめた方が良い形状

三角屋根
三角屋根

三角屋根や傾斜のある屋根

傾斜のある屋根は非常に危険なのでご自身でやってみようと思うのは絶対にやめましょう。
塗装職人でも危険な作業になる為、作業の際は、安全帯やロープ、屋根足場などを設定して作業をします。

DIYでの作業はかなり危険です。

無落雪屋根塗装DIYのメリット・デメリット

メリット

費用を抑えられる

屋根塗装にかかる費用は30坪程度の一般住宅でおおよそ10万~30万程度の費用がかかり、足場を設置しなければいけない場合には、プラスで10万~20万程度かかってしまい、合計で20万~50万程度の費用がかかります。

家の大きさや面積、状況によって価格は変わりますが、屋根塗装の塗装のみの費用は半分以上は人件費になる為、DIYをする事によってその人件費がすべて節約できる事になります。


タイミングが自由

屋根塗装を行いたいと思っても、その塗装工事業者が直ぐに工事をしてくれるとは限りません。
屋根塗装工事は悪天候が続いてしまうと作業ができない為、長引いてしまいます。
塗装工事業者は申し込みや予約した順番に塗装工事を行って行く為、決して自分だけのタイミングで行ってもらう事はできません。

DIYであれば、業者のタイミングは気にすることなく塗装ができます。

デメリット

意外と費用もかかる

メリットでは費用を抑えられると記載しておりますが、意外に費用は掛かってきてしまいます。
塗装工事業者は塗装に必要な道具を色々な現場で使用します。DIYで行う場合、その道具を一から揃えなければなりません。

使用する塗料や塗装に必要な道具、足場設置をしなければならない場合、専門業者にお願いしなければいけません。


時間がかかる

塗装の職人は塗装の現場での段取りや作業に慣れていて、その状況に合わせて最適な作業方法を選択します。
塗装の初心者と比べると塗装の職人のスピードは2倍以上早く仕上げる事ができます。

又、屋根塗装では塗装業者にお願いすると、基本的に2名以上の作業員で塗装をする事が多く、

DIYでの一人で作業する時の時間は思いのほかにかかると思った方が良いです。


仕上りの良し悪し

無落雪の屋根塗装の9割はガリバリウム鋼板やトタン板金になります。
板金には凹凸がなく、平たい材質になる為、仕上がりの綺麗さは素人と職人では差が出ます。

又、塗装の知識がなく、適当な工程によって塗装をしてしまった場合、塗装本来の効果を発揮できなくなる場合があります。
一度失敗してしまい、どうしようもなくなった場合、剥離作業(塗膜を剥がす作業)からしなければいけなくなり、塗装業者にお願いすると剥離作業の費用がかかってしまいます。


危険が伴う

無落雪の屋根塗装は登ってしまえば、屋上にいる様な状態になる為、安全ですが、高所には変わりなく柵もありません。
必ず危険は伴います。
強風時などの天候の悪い日の作業は特に危険が伴います。

屋根からの転落や物を落としたり、近隣への塗料の飛散など可能性は作業中に常につきまとうこととなります。

万が一の事故や近隣とのトラブルの可能性には十分に気を付けなければなりません。


無落雪の屋根塗装のDIYにはメリットもありますが、デメリットも多くあり、全部をふまえた上でDIYをするかどうかを考える必要があります。

無落雪屋根塗装DIYに必要な準備

無落雪の屋根塗装のDIYをする方は、必要な準備をしましょう。

DIYに必要な準備は大きく3つあります。

  • 塗装に使用する塗料
  • 塗装に使用する道具
  • 足場業者の手配

屋根塗装に使用する塗料

無落雪の屋根塗装で使用する塗料は下塗り塗料(錆止め)と上塗り塗料(屋根塗料)の2種類を用意しなければなりません。
又、屋根素材に使用する際の塗料は、弱溶剤塗料になる為、塗料用シンナーも用意しなければなりません。

屋根塗装に使用する塗料以下の通りです。

  • 上塗り塗料=屋根塗料
  • 下塗り塗料=錆止め塗料
  • シンナー=ペイントうすめ液

上塗り塗料や下塗り塗料には決まった希釈材や希釈率、乾燥時間、塗装方法も記載されていますので確認した上で塗料を購入しましょう。

屋根塗装に使用する道具

材料を用意したら、塗装に使用する道具も準備しなければなりません。

外壁塗装に必要な道具は以下の通りです。

  • 高圧洗浄機
  • 塗る為の道具
  • 塗料を入れる道具
  • 養生道具
  • ケレン道具
  • その他道具

足場業者の手配

無落雪の屋根塗装とはいえ、危険があります。
少しでも危険な箇所がある場合には、安全と綺麗な作業をする為に、足場を設置する必要性があります。

又、屋根の上に上る際や、塗料などの材料を屋根に上げる際にも危険が伴います。

足場を設置するには足場組み立て作業主任者という国家資格が必要になります。
高所での作業が伴う場合は、足場業者さんにお願いして足場を設置してもらいましょう。

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無落雪屋根塗装DIYの手順

屋根塗装は適切な手順で行う事で、本来持つ塗料の効果が発揮できます。

屋根塗装のDIYの手順は以下の通りになります。

  • 高圧洗浄
  • 下地処理
  • 養生
  • 下塗り塗装
  • 中塗り塗装
  • 上塗り塗装
  • 掃除・手直し
  • 工事完成

屋根塗装の工事工程はしっかり理解した上でDIYを行いましょう。
手順を間違えたり、省いてしまうと施工不良の原因になり、剥がれなどを引き起きてしまう可能性がでてきます。

無落雪屋根塗装DIYのコツ


刷毛のコツ

刷毛は細かい箇所に使用します。
無落雪の屋根の場合、ハゼ(板金のかみ合わせの部分)にローラーを使用する際に塗料が塗らさりにくい為、先にハゼをしっかりと塗ってあげてからローラーで一気に全部を塗っていく事で、塗り残しのない塗装ができます

※下塗~上塗まで同じ事が言えます。


ローラーのコツ

刷毛でしっかりハゼや細かい部分を塗った後は、一気にローラーで塗装します。

その際に上記写真のローラーに取り付ける事のできる【長柄】を使用すると作業効率が上がります。

屋根塗装DIYの注意点


塗る前に屋根は綺麗にする

屋根塗装作業の高圧洗浄は屋根に付着した汚れを落とす作業になります。

屋根に汚れ(サビ・砂埃)などが付着していると、その汚れに塗装をする事になる為、塗料の剥がれなどの施工不良が起きてしまいます。

高圧洗浄で取り切れない汚れは、ケレン作業などでしっかりと落としてから塗装作業をはじめることが大事です。

高圧洗浄機がない場合は必ず綺麗に清掃した後に塗装をしましょう。


塗った後は十分な乾燥時間を取る

屋根塗装では、十分な乾燥時間を取る事が必要です。

一つ一つの工程で乾燥時間を取り、完全に乾いている事を確認してから塗装する必要があります。
乾燥していないまま屋根に上がると足跡がついてしまったり、塗装が靴にひっついて剥がれたりします。

又、乾燥時間を守らなければ本来持つ塗料の効果を発揮できません。
乾燥時間等は塗料の仕様書で確認しておきましょう。


破風塗装は必ず足場を設置しましょう

無落雪の屋根塗装のDIYで破風を塗装したい場合、足場がない状態だと、のぞき込みで作業をしなければなりません。

のぞき込みの作業は、屋根からの転落や物を落下させる危険性が高く非常に危険な作業になります。

破風を塗装する場合には、必ず足場を設置する様にしましょう。

まとめ

今回は屋根塗装のDIYについて解説いたしました。
屋根塗装のDIYではできるタイプとできないタイプがあり、できるタイプと紹介しました無落雪の屋根でも危険は伴います。

危険性やメリット・デメリットもしっかりと把握した上で屋根塗装のDIYをするかを検討する必要があります。

屋根塗装のDIYをするのであれば、それなりの時間と労力がかかるという事も頭に入れておきましょう。

屋根塗装のDIYをする前に、塗装業者で見積を取得し、ご自宅の屋根塗装工事にかかる費用、相場を把握した上でDIYを検討してからでも遅くはありません。

まずは塗装専門業者に相談することをオススメします。

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