塗装の注意すべき天気と季節
塗装工事は天気や天候、季節などの影響を直接的に受けてしまう事はご存じでしょうか?
結論から申しますと、天気・天候が良い日に作業をし、崩れている日には作業はしてはいけません。
更に細かい基準で言うと外壁塗装・屋根塗装などの塗装工事は使用する塗料が「湿度が85%未満、気温5℃以上」で塗装をしなければ本来もつ塗料の効果を発揮できません。
この基準は各メーカーで推奨されている値になります。
塗装工事は適切な状況に合わせて施工しなければならなく、【①天気・②気温・③湿度・④時間帯】それぞれ4つの条件をクリアしてる上で塗装工事を進めていかなければ品質の保たれた塗装になりません。
今回は塗装に関係する天気や天候などにおける条件について解説いたします。
まずは4つの条件について解説していきます。
天気
天気は塗装工事に一番影響される条件の一つです。
塗装工事に適した天気は晴れと曇りになります。
天気が崩れていなければ基本的に問題なく塗装でき、品質にも問題ありません。
塗装工事に適していない天気は雨、雪、強風の時です。
天候が崩れている時の施工にはメリットはなく、デメリットしかありません。
仕上りや機能性の低下、剥がれやツヤ引きなどの施工不良、近隣への被害も考えられます。
塗装の失敗を避ける為に、塗装業者は天気を見ながら工事を進めていきます。
それでは一つ一つ天気について見ていきましょう。
雨
最も塗装工事で中止になる理由は雨になります。
水性塗料の場合は、雨の日の施工は塗料が雨で薄まってしまう可能性と雨で流されてしまう恐れがあります。
油性塗料の場合は、塗料がしっかりと乾燥するまでは塗膜の表面が柔らかい為、降水時は雨に打たれてしまいの雨跡や水泡ができてしまい仕上りが悪くなります。
又、外壁や屋根などの塗装面が雨で濡れている状態に塗装をすると塗料が下地に密着せず、剥がれの原因になります。
雨の日は湿度も高く85%以上になる事も多く塗装には不向きです。
雪
雪は雨と同様に上記理由と同じ理由が挙げられます。
又、降雪により根雪になってしまった場合、足場を設置するには除雪作業が必要になる為、完全に雪が溶けてからの工事がほとんどです。
更に雪が降るという事は気温5℃以下になってしまい、塗膜の硬化不良の原因になります。
強風
強風は塗装時に飛散物が外壁に付着する可能性と塗料が飛散してしまうリスクがあります。
飛散物が塗装している乾燥する前の外壁や屋根に付着してしまうと、跡になったり、付着したままになり仕上りが悪くなります。
又、塗料の飛散が多くなれば、近隣へも影響を及ぼしてしまう可能性も高くトラブルにも繋がってきます。
気温
各塗料メーカーより推奨されている塗装の気温値は5℃以上となります。
気温5度以下は乾燥にかかる時間が長く、硬化不良の原因となり本来持つ塗装の効果を発揮できません。
乾燥が不十分になってしまうと、色ムラやツヤ引けの原因になります。
仮に乾燥したとしても塗膜が剝がれやすくなります。
札幌は12月~3月まで平均気温が5℃を下回る為、この期間の塗装は避けるべきと言えます。
湿度
各塗料メーカーより推奨されている塗装の湿度値は85%未満となります。
湿度85%未満は気温と同様に乾燥にかかってしまう時間が長くなり硬化不良の原因となり、本来持つ塗装の効果を発揮できません。
乾燥が不十分になってしまうと、色ムラやツヤ引けの原因になります。
仮に乾燥したとしても塗膜が剝がれやすくなります。
札幌には梅雨などはなく湿度が85%を超える日もめったにない為、湿度よりも気温を注意する事の方が多いと言えます。
時間帯
外壁塗装・屋根塗装は上記3つの天気、気温、湿度などを把握し塗装に適した時間帯を把握し塗装工事を行わなければなりません。
昼と夜の温度差が激しい時期は結露によるツヤ引け現象が起こりやすいです。
早朝は結露が発生している事が多く、下地材が湿った状態で塗装する事はできません。
塗装工事は塗る作業は当然ですが、乾燥時間も塗装工事の大事な作業の一つと言えます。
天気が崩れてもできる工程
基本、外壁塗装や屋根塗装では天気や天候が崩れている際には作業する事はできません。
しかし塗装工事全体の工程の流れの中には台風の様な強風や大雨でない限りできる工程が3つあります。
天候が崩れてもできる工程
- 足場の設置
- 高圧洗浄
- 足場の解体
上記3つの作業は塗装工事の工程の中でも天気や天候が崩れた際にも塗装の品質に問題なく作業を進める事ができます。
ただし、作業に危険を及ぼす程に天候が崩れた場合、安全の為、作業を中止します。
3つ以外の作業をする場合は、塗装品質に問題が生じてしまいます。
優良業者はまずそのような事はしませんが、無理矢理工事をすすめる様な業者は気を付けましょう。
天気崩れの心配事!!
中止かはいつ教えてくれるの!?
塗装工事の作業中止は最低でも当日の朝にはわかります。
塗装業者は天気予報からの情報や当日の朝の状況を見て塗装作業のするか中止なのかを判断します。
塗装業者から必ずお客様に連絡をし中止となります。
雨が急に降りだしたら!?
塗装作業中に突如として雨が降ってきた場合、一旦作業は中止します。
通り雨の可能性もあるので、一旦作業を中止し待機します。
天気が回復し、塗装対象物の外壁材や屋根材などが乾燥したのも確認ができれば作業を再開します。
天気の回復が見込めない場合は撤退することになります。
中止が続いた場合どうなるの!?
雨や強風などの天気の崩れで中止が続いた場合には天気の回復を待つしかありません。
天気が崩れている状態のでの施工は、耐久性や仕上がりの低下につながります。
塗装は天気や天候には勝てません。晴れの日を待ち続けるしか他ありません。
中止が続いた場合は追加料金!?
天気や天候の崩れによる中止が続いても追加料金などの費用はほとんどの場合かかりません。
基本、見積金額(契約金額)異常に支払う事はありません。
追加料金が発生するのは、見積書内に含まれていない箇所の塗装をお願いした場合です。
札幌の特徴
札幌は四季がはっきりしています。積雪地域でもあり寒冷地でもあります。
1月2月は完全に積雪で家の周りは覆われています。3月頃から雪が溶け始めます。
4月~6月にかけては晴天が多く気温も安定しています。本州とは違い梅雨がなく6月下旬頃から7月、8月と平均
気温が20度を超え暑い日が続きます。9月に入り天気が崩れる日も多くなり、気温はどんどん低下していきます。11月に入ると最低気温が5度を下回る様な日もでてきて12月上旬頃に根雪となります。
札幌の塗装時期
札幌は積雪地域であり寒冷地でもある事から冬場に塗装工事をする事はできません。
札幌で塗装工事を施工するベストなタイミングは春~秋にかけて、つまり4月~11月です。
梅雨がない為、湿度が高くなり湿気で覆われてしまい作業できないという事もなく、真夏も本州に比べると涼しい為、気温で塗装ができないという事もありません。
※注意点
1.真夏でも塗装をする際は窓などを養生で覆ってしまうという事です。
札幌の住宅にはエアコンを設置してない住宅も多いです。エアコン等がない場合は、塗装工事作業後に何カ所かの窓の養生を取ってもらう様、あらかじめ塗装業者にお願いする事をオススメします。
2.11月になると気温が5℃を下回る日もでて、日照時間も短い為、作業のする時間帯などに縛りがでてくるのでで、比較的工事が長引いてしまう傾向にあります。
まとめ
今回は塗装に関する天気と季節について解説いたしました。
塗装工事と天気や季節は密接な関係にあり、失敗しない塗装をする為には天気や天候の崩れた時には絶対に作業をしてはいけません。
塗装工事中の天気や天候は、いざ工事が決まり着工してみないとどうなるのかがわからないものです。
そんな状況になっても、しっかりとした塗装の品質を維持し、お客様に安心して任せられる塗装業者こそが優良業者と呼べるのではないでしょうか。
外壁塗装や屋根塗装をお考えの方は、何社か無料見積りを取得して、見積金額や業者の対応を比較し、安心して任せられる塗装専門業者を見つけましょう。
相見積もりをする事により、ご自身の塗装工事費用の相場を把握する事ができます。