塗装に使用する道具を紹介

外壁塗装・屋根塗装などの塗装工事に必要な道具はさまざまあります。
その一つ一つに役割があり、塗装職人はその道具を上手く使用する事で綺麗で作業効率の良い塗装作業ができます

今回は一般住宅の塗装工事に使用される代表的な道具について紹介いたします。

塗る為の道具(刷毛・ローラー)

一般住宅の塗装のほとんどは、刷毛ローラーによって塗装します。
それぞれ使い道や種類があり、最適なものを選択する事で仕上りや作業効率が向上します。

刷毛(ハケ)

一昔前までは全て刷毛によって塗装されていました。
現在は、ローラーの普及により、刷毛は主にローラーでは塗る事のできない箇所、細かい部分などの塗装に使用されます。

ここでは代表的な刷毛の形状を4つ紹介します。

筋違(すじがい)刷毛

筋違いとはある物に対して斜めの方向に位置することを言います。
その名の通り「筋違刷毛」は毛が生えている部分に対して持ち手が斜めになっている刷毛の事です。


最も多く使用される刷毛になります。

斜めになっている事により、塗装面に刷毛を付けた時に、楽に塗装する事ができます。
この形は海外にはなく日本独自の形状になります。

平(ひら)刷毛

平刷毛は毛が生えてる部分に対して持ち手がまっすぐになっているタイプの刷毛になり、通称=ベタ刷毛とも呼びます。
平刷毛は平らな面や広い面積を塗る際に適しています。

現在、ローラーの普及により、使用頻度は少なくなっています。

目地(めじ)刷毛

目地刷毛は平たく薄い刷毛となります。

一般的な刷毛では塗れない様な目地や隙間などの細かな部分で使用します。

目地バケでも筋違タイプや平タイプがあり、使う用途は一緒になります。
写真の様にほとんどは目地用などの記載があります。

寸胴(ずんどう)刷毛

平刷毛と形状は似ていますが、平刷毛よりも毛の量が多く、寸胴のような形になっている刷毛です。
高い粘度の塗料や広い面積に使用される事が多い刷毛になります。

このタイプも、ローラーの普及により、使用頻度は少なくなっています。


刷毛の毛質・サイズ


上記4つの刷毛には羊毛や馬毛などの動物繊維の毛を使用した刷毛や、ナイロンなどの化学繊維の毛を使用した刷毛があります。

油性塗料には一般的に動物繊維の刷毛が適していますが、動物繊維の刷毛は化学繊維の刷毛に比べ、高額な刷毛になります。
水性塗料には一般的に化学繊維の刷毛が適していますが、近年では化学繊維の刷毛にも油性塗料に適した刷毛も販売されており、安価な価格で購入できます。

サイズは小さい刷毛から大きい刷毛までさまざまあり、用途や塗装対象物によって使い分けをする必要があります。

ローラー

ローラーは外壁塗装や屋根塗装において、一番使用する事が多くなります。

広い面積をスピーディーかつ、綺麗に塗装する事ができます。

ローラーを使用する際には、ローラーとローラーハンドルが別売りになっているものが多く、用途によってローラーを選定し、ローラーハンドルと組み合わせをする必要があります。

ローラー

ローラーの種類には毛質、毛の長さ、大きさなどさまざまりますが、塗装対象物や使用する塗料などの用途に合わせ最適なローラーを選択します。

ローラーハンドル

ローラーハンドルは各種ローラーのサイズに合ったものを使用します。

又、長さも種類があり、塗装をする際の塗りやすさに影響がでます。
状況に合わせて最適なローラーハンドルを選択します。


ローラーの毛質・サイズ


ローラーの毛質の種類はさまざまありますが、塗装工事に一般的に使用されるのは化学繊維の毛で造られているローラーを使用します。
毛の長さには短毛、中毛、長毛とあり、ローラーの幅もさまざまです。

刷毛と同様にそれぞれ用途によって使い分ける必要があります。

塗料を入れる道具

塗料を塗る為の道具があれば、入れる為の道具もあります。
塗装職人は塗料の一斗缶を皮スキなどを使って切って使用するケースもありますが、一斗缶は重い為、下記の様な物に使用する分を小分けで入れて使用します。

バケット

バケットは塗料を入れる為の外容器になります。
写真はローラバケットでローラーが入る大きさになっています。

丸形もあり、丸形は主に刷毛を使用する際に使います。

バケットにもサイズがあるので用途によって使い分けをします。
下記の内容器を使用する事で、何度も使用する事ができます。

内容器

内容器はバケットのサイズに合った物を使用します。
内容器を使用する事でバケットを何度も使用する事ができ、内容器を乾燥させれば、捨てる事も楽になります。

ローラーネット

ローラーネットはローラーに塗料を含ませた際に、余分についた塗料を落とす為の役割をします。

余分についた塗料を落とす事によって、ローラーをバケットから抜いた際にこぼれる事を防ぐ事ができます。

養生道具

養生道具は塗装をするのに必ず必要になります。
養生道具は塗料を付着させない為と塗装の仕上がりを綺麗にする為に使用します。

下記では、代表的な養生道具を紹介します。

マスキングテープ

マスキングテープは塗装中に塗装をしない箇所にはみ出さない様にする為と綺麗なラインを作る為に使用します。

マスキングテープをまっすぐ綺麗に貼り、わざとマスキングテープにはみ出す様に塗装をし、剥がす事で綺麗なラインができます。

又、コーキングを打つ際にも同じ理由として使用します。

マスカ―

マスカ―はマスキングテープとビニールシートが合わさった様な物の事を言います。
使用前はビニールシートがまとまっていますが、ビニールシートを伸ばす事で広範囲を養生する事ができます。

マスカーのビニールシートの長さにはさまざまあり、養生をしたい対象物によってを変え使用します。

ケレン道具

ケレンは塗装工事において重要な役割をします。
ケレンをするには必要な道具を使用して行います。

代表的なケレンに使用する道具を紹介します。

皮スキ

皮スキ

皮スキは金属製で硬いヘラの様な形をし、万能な工具でもあります。

剥離剤を使用した際のヘラの代わりや、剥がれかけの塗膜を皮スキで削る事で除去する事ができます。

又、塗料の缶を開ける時や塗料の缶の蓋を切る際にも使用できます。

スクレーパー

スクレーパー

スクレーパーは、平べったいカッターのような物です。
スクレーパーの先端はカッターの刃と同じもので造られており、塗膜に当てて削る事で塗膜を皮スキよりも簡単に除去できます。

ただ、スクレーパーは刃がダメになると刃を交換しなければならない為、皮スキと併用する事が一般的です。

サンドペーパー

サンドペーパー

サンドペーパーは、簡単に言うと紙やすりの事です。
サンドペーパーには紙の部分が布になっている物もあり、それも同じくサンドペーパーと呼びます。


サビが発生している部分や目粗し、既存塗膜の除去などに使用します。

サンドペーパーにはやすりの部分の目が細かいタイプから粗いタイプまであり、対象物や状況に応じて使い分けする必要があります。

ワイヤーブラシ

ワイヤーブラシ

ワイヤーブラシはサンドペーパーよりも目が粗く、硬いものになります。
なので、サンドペーパーでは削ぎ落せない錆や削ぎ落せない既存塗膜を除去したい時に使用します。

コーキングする為の道具

塗装をする際に行うコーキングは施工をする上で必要な道具が二つあります。

コーキングガン

コーキングガン

コーキングガンはコーキングを充填する為の道具です。
別名「シーリングガン」「カートリッジガン」とも呼びます。


コーキング材を押し出して充填する為に必要となります。

コーキングヘラ

コーキングヘラ

コーキングを充填した後は、ヘラで慣らし、隙間に密着性と密封性を持たせなけらばなりません。

隙間に合うヘラを選択する事で綺麗に仕上げる事ができます。
又、ヘラで慣らす際にはコーキング材が溢れ、打たない箇所にもはみ出てしまう為、マスキングテープを綺麗に貼っておく必要があります。

その他 道具

ウエス

ウエス

ウエスは簡単に言うと、要らなくなった服や雑巾の事です。

塗料を拭く時に使用します。

塗料が付着してしまった場合、ウエスをシンナー又は水で軽く濡らした状態で付着した場所を拭き取る時に使用します。

掃除道具

ほうきや塵取りなどの掃除道具は必要になります。

塗装をした時は、塗料の固まったカスやケレンのゴミなどで周辺が汚れてしまいます。

まとめ

今回は塗装工事に使用される代表的な道具について紹介致しました。

これらの道具に塗料などの材料を使用し塗装工事を完成させていきます。

塗装工事の道具の一つ一つに役割があり、塗装職人はこれらを上手く使用する事で、綺麗な仕上がりや効率の良い作業ができます。
又、DIYの塗装工事をする場合も、今回紹介した道具は必要不可欠になります。

道具にはそれぞれ、さまざまなサイズや素材があるので、その用途にあった適切な道具を選定し綺麗な仕事ができる塗装工事業者にお願いする必要があります。

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