外壁塗装DIY!徹底解説!

外壁塗装は「費用がかかるから少しでも抑えたい!」「自分でできないかな?」などと外壁塗装のDIYをお考えの方に向け、外壁塗装のDIYを行う上で知っておくべき事について、解説いたします。

外壁塗装のDIYは必要な物とやり方をしっかりと理解した上で行えば、綺麗さやスピードはプロに比べると、同じ様にはできないと思いますが、初めての方でもできる工事です。

DIYで外壁塗装をやろうと思っている方は、外壁塗装についての知識を頭に入れておかなければ、失敗するリスクが上がってしまいます。

まずは外壁塗装のDIYにおけるメリットとデメリットから見ていきましょう。

DIYのメリット・デメリット

メリット

費用を抑えられる

外壁塗装にかかる費用は30坪程度の一般住宅でおおよそ60万~100万程度と決して安い価格ではありません。

もちろん家の大きさや面積によって価格は変わりますが、外壁塗装の費用の半分以上は人件費になる為、DIYをする事によってその人件費がすべて節約できる事になります。


タイミングが自由

安心して任せられる塗装工事業者を見つけたとしても、直ぐに工事をしてくれるとは限りません。
外壁塗装工事は最低でも1週間、悪天候が続いてしまうと作業ができない為、長引いてしまいます。
塗装工事業者は申し込みや予約した順番に塗装工事を行って行く為、決して自分だけのタイミングで行ってもらう事はできません。

DIYであれば、業者のタイミングは気にすることなく塗装ができます。

デメリット

意外と費用もかかる

メリットでは費用を抑えられると記載しておりますが、意外に費用は掛かってきてしまいます。
塗装工事業者は塗装に必要な道具を色々な現場で使用します。DIYで行う場合、その道具を一から揃えなければなりません。

又、使用する塗料も購入し、足場設置も専門業者にお願いしなければいけない為、DIYで塗装をしても、30坪程度の一般住宅では20万~40万程度の費用がかかってきてしまいます。


時間がかかる

塗装の職人は塗装の現場での段取りや作業に慣れていて、その状況に合わせて最適な作業方法を選択します。
塗装の初心者と比べると塗装の職人のスピードは2倍以上早く仕上げる事ができます。

又、外壁塗装では塗装業者にお願いすると、基本的に2名以上の作業員で塗装をする事が多く、それでも1週間以上の期間をかけて塗装工事を行うことになります。


DIYでの一人で作業する時の時間は思いのほかにかかると思った方が良いです。


仕上りの良し悪し

外壁塗装はただ塗れば良いと思われている方もいるかもしれませんが、作業の一つ一つに綺麗に仕上げる為にはどうするべきかを考えながら職人は作業をします。
塗料の扱い方や養生の仕方、刷毛やローラーでの塗り方、一つ一つ丁寧に作業する事で、外壁塗装の仕上がりが綺麗になります。

塗装はどうしても慣れている方と慣れていない方では仕上りに大きな差が出てきてしまいます。

又、塗装の知識がなく、適当な工程によって塗装をしてしまった場合、塗装本来の効果を発揮できなくなる場合があります。
一度失敗してしまい、どうしようもなくなった場合、剥離作業(塗膜を剥がす作業)からしなければいけなくなり、塗装業者にお願いすると剥離作業の費用がかかってしまいます。


危険が伴う

外壁塗装は壁全体を塗る作業になり、高所での作業もしなければなりません。
足場を設置したとしても高所での作業という事には変わりありません。
足場からの転落や、物を落としたりの可能性は作業中に常につきまとうこととなります。

又、塗装が近隣に飛散してしまう事も考られ、細心の注意をはらっていても、塗装の経験のない方はどのくらいで飛散するのかもわからない事が多く、気付いたら飛散してしまっていたというケースもあります。

万が一の事故や近隣とのトラブルの可能性には十分に気を付けなければなりません。


外壁塗装のDIYにはメリットもありますが、デメリットも多くあり、全部をふまえた上でDIYをするかどうかを考える必要があります。

DIYに必要な準備

外壁塗装のDIYをする方は、必要な準備をしましょう。

DIYに必要な準備は大きく3つあります。

塗装に使用する塗料

外壁塗装で使用する塗料は下塗り塗料と上塗り塗料の2種類を用意しなければなりません。
それぞれ外壁材の材質や状況により、最適な塗料を選定する必要があります。

基本的に使用する塗料の考え方は以下の通りです。

下塗り塗料

  • シーラー=窯業サイディング、モルタル、ALC、リシン
  • 錆止め=金属サイディング
  • フィラー=劣化の激しい外壁(モルタル、ALC、リシン)

上塗り塗料

  • 水性塗料=窯業サイディング、モルタル、ALC、リシン
  • 油性塗料=金属サイディング

上記は基本的な使用する塗料の考え方ですが、各塗料メーカーで出している商品には向き、不向きがあります。

塗料の仕様書には、どの下地材に適した塗料なのか記載されています

又、希釈材や希釈率、乾燥時間、塗装方法も記載されていますので確認した上で塗料を購入しましょう。

塗装に使用する道具

材料を用意したら、塗装に使用する道具も準備しなければなりません。

外壁塗装に必要な道具は以下の通りです。

  • 高圧洗浄機
  • 塗る為の道具
  • 塗料を入れる道具
  • 養生道具
  • ケレン道具
  • その他道具

足場業者の手配

外壁塗装をする際に高所での作業を伴う場合は、安全と綺麗な作業をする為に、足場を設置する必要性があります。

足場を設置するには足場組み立て作業主任者という国家資格が必要になります。

その為、高所での作業が伴う場合は、足場業者さんにお願いして足場を設置してもらいましょう。

※高所作業をしない場合は脚立でも問題ありません。

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塗装DIYの手順

外壁塗装は適切な手順で行う事で、本来持つ塗料の効果が発揮できます。

外壁塗装のDIYの手順は以下の通りになります。

  • 高圧洗浄
  • 下地処理
  • 養生
  • 下塗り塗装
  • 中塗り塗装
  • 上塗り塗装
  • 掃除・手直し
  • 工事完成

外壁塗装の工事工程はしっかり理解した上でDIYを行いましょう。
手順を間違えたり、省いてしまうと施工不良の原因になり、剥がれなどを引き起きてしまう可能性がでてきます。

外壁塗装DIYのポイント

外壁塗装DIYのコツ

養生は綺麗に

塗る時の養生は塗装の仕上がりの綺麗さに重要な役割をします。

塗る前の養生のマスキングテープは綺麗な見切りのラインを作る役割をする為、塗装する時以上に綺麗に貼る事を心がけましょう。


刷毛とローラーの使い方

養生をしっかりとした後に、細かな部分(ローラーが入っていかない部分)を先に刷毛で塗装します。
その後にローラーを使用し大きな面を塗装する事で効率の良い塗装ができます。

※ローラーで無理やり塗ろうとするとダレなどの原因になってしまいます。

外壁塗装DIYの注意点

塗る前に外壁は綺麗にする

外壁塗装作業の高圧洗浄は外壁に付着した汚れを落とす作業になります。

外壁に汚れ(コケ、カビ、砂埃)などが付着していると、その汚れに塗装をする事になる為、塗料の剥がれなどの施工不良が起きてしまいます。

高圧洗浄で取り切れない汚れは、ケレン作業などでしっかりと落としてから塗装作業をはじめることが大事です。


塗った後は十分な乾燥時間を取る

外壁塗装では、十分な乾燥時間を取る事が必要です。

一つ一つの工程で乾燥時間を取り、完全に乾いている事を確認してから塗装する必要があります。

又、塗料にはメーカーの推奨している乾燥時間も記載している為、しっかりと乾燥時間を守らなければなりません。

捨て方のポイント

外壁塗装のDIYで塗料が余った場合の処分方法は、塗料を硬化させてから捨てなければいけません。
少量の場合は、いらない布や、新聞紙に塗料を染み込ませ、乾燥させた後に燃えるゴミとして捨てます。
又、塗料の固化材もホームセンターなどで販売されているので、使用するのも一つの方法です。

大量に塗料が余った場合は、メーカーか専門業者に相談するようにしましょう。

いづれにしても排水溝に捨てるのは絶対にダメです。

排水の汚染、排水管へのダメージを与えてしまったり、つまりの原因にもなりかねません。

まとめ

今回は外壁塗装のDIYについて解説いたしました。
DIYにはメリット・デメリットがあるので、しっかりと把握した上で外壁塗装のDIYをするかを検討する必要があります。

外壁塗装は時間と労力がかかる工事です。
DIYを始めてから途中で断念し、塗装業者にお願いしても保証がつかなかったり、余計な費用がかかってくる可能性もあります。

外壁塗装のDIYをするのであれば、それなりの時間と労力がかかるという事を頭に入れておきましょう。

外壁塗装のDIYをする前に、塗装業者で見積を取得し、ご自宅の外壁塗装工事にかかる費用、相場を把握した上でDIYを検討してからでも遅くはありません。

まずは塗装専門業者に相談することをオススメします。

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